こんにちは、なんでも自分でやりたがり。
なおぴーです。
今回はレザークラフトのお話。
端革チャレンジ第2作目を始めていきます。
実用性のあるものを作りたいと思い、今回選んだ作品は「コインケース」です。
season1の端革はコレ。
この端革、価格なんと300円。
そして、ざっくり測ると5ds程度ありました。
デシ単価60円の革です。
1作目の作品は「携帯用靴べら」
そして、素材消費後の革がコチラ。
それでは、製作を開始していきましょう。
ー 目次 ー
製作過程
いつも通り、型紙から製作して行きましょう。
型紙製作
型紙製作には工作用紙が便利ですね。
コインケースはいろいろな種類があります。
「四角のボックス型コインケース」や「丸みを帯びた馬蹄型コインケース」などなどです。
材料の節約を考えて、バネホックで閉じるスタンダードな感じのコインケースにします。
大体の大きさに切って、折り畳んでコインケースのイメージを作ります。
丸みがあると可愛い感じになりますね。角を落とします。
そして、本体と表革に分断します。
蓋側も角を丸くします。
ここで、いきなり本製作に入っても良いのですが
材料に限りがあるので、一回試作してみます。
床革で試作してみよう
「試作といっても何で作ればいいの?」という方もいらっしゃると思います。
ぜひお試しいただきたいのがコチラです。
床革:銀面のない革
半裁の革などを指定の厚みに革すきする際に発生する副産物です。
やはり、元の革のランクによって値段はピンキリですが
1000円も出せば、たっぷり試作できるだけの革をGETすることが出来ます。
サクッと型紙通りに革を切り出して縫い合わせます。
この時、水を潜らせて整形してみます。
うん、いい感じですね。
それでは製作した型紙を使って本番に移行しましょう。
素材準備(革の切り出し)
今回の主役300円の端革君に型紙でけがきを入れて行きます。
この時、少しでも素材を効率良く採れる様に考えます。
このあと作りたい作品を想像しながら革を採っていくといいでしょう。
また、革を貼り合わせた後にこばを整えるので、多少けがき線からずれてしまっても気にしないです。
革を切り出したら、床面を整えましょう。
トコノールとガラス板を使用します。
ヘラでトコノールを少量とり床面に塗りガラス板で均していきます。
この時、指でなぞってみて繊維の倒れる方向に擦るのがコツです。
ヘラの無い方は指で塗っても構いません。
床面をガラスで擦るとこんな風にケバが抑えられます。
床面を整えたら、ホックを打つ場所の印を入れます。
型紙を革に乗せて、穴中心部を円ギリで突きます。
すると、この様に点の印がつきます。
表革の印部分にはと目抜きで穴を開けホックを取り付けてしまいます。
最後に、表革のコバ(コインの出入り口のみ)一辺をトコノールで磨きます。
これらは、革を貼り合わせてからでは作業が困難になるので、先に済ませてしまいましょう。
縫い合わせ(手縫いの工程)
いよいよ手縫い工程です。
まずは貼り合わせる位置決めの印を付けます。
その印を目安に、接着剤のぬりしろをやすりで削ります。
削り作業は本体・表革の両方に行います。
次に、やすりがけしたところにゴムのりを塗ります。
ゴムのりが乾いたら本体と表革を貼り合わせましょう。
ところで、みなさんはゴムのりの保管てどうしてますか?
私は今まではヘアワックスが入っていたアルミの蓋付容器に入れていたのですが
どうにも乾燥が早くて困っていました。
ゴムのりを柔らかく保っているのは「溶剤」のおかげなんですよね。
溶剤ということは塗料と同じか?
ということで、タミヤの塗料瓶を使い始めてみたのですが
これが効果的面!全然乾かなくなりました!!
もっと早く気づけばよかった。
話が外れてしまいましたね。申し訳ございません。
では、話を戻しましょう。
革を貼り合わせることが出来たら、はみ出している部分を革包丁やカッターナイフで揃えます。
ここで綺麗に揃えないと、完成形にまで影響します。
では、いつもの様に縫い線をけがいていきましょう。
菱目打ちを使って、縫い穴を印つけます。
菱ギリを使って縫い穴をあけましょう。
そして、縫いあがりはこんな感じです。
手縫いについて詳しくはコチラで説明していますので
わからないという方は参照してください。
保存版!【レザークラフト】初めてでも丸わかり!これであなたも手縫いマスター(平縫い編)
使いやすい形に(水で整形)
この革は2mm以上の厚みがあるので、このままではコインケースとして使い物になりません。
(硬すぎて中にコインを入れられません。)
なので、いったん水を潜らせて内容量を増やす様に広げていきます。
「えっ!革って水に濡れたらシミになっちゃうんじゃないの?」
そうです、水に濡れると多少色が変わってシミになってしまいます。部分的にやるとね。
全体を濡らしてしまえば、乾いた時にシミにはなりません。
思い切りよく。
そして、ありとあらゆるものを使って「グイグイ」広げます。
まずは指
木づちの柄
意外と使えるのが、ドラムスティック。
(これを持っている人はなかなかいないですね。)
ある程度整形できたら、中に紙を詰めていきます。
型崩れしないようにするのと、水分を紙に吸い取らす為です。
そして数時間乾かします。
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仕上げ(コバ磨きとホック取り付け)
ある程度乾いたら、コバ面を整えていきます。
まずは、やすりで均します。
今回の革は厚みがあるので、やすりがけをすると角が立ってきます。
その部分をヘリ落としでカットします。
最後にトコノールを使って磨いていきます。
コバ処理について詳しくはコチラで説明していますので
ぜひご覧ください。
【レザークラフト】こんなにも印象が変わる!コバ磨きのテクニック
最後にバネホックのメスを付けて完成です。
ぷっくりとした優しい形に仕上がりました。
これは子供にプレゼントしようと思います。
あとで名前を刻印してあげよう。
あと、キーチェーンを付けられるようにしてあげようかな。
皆さんも、ご家族に・ご友人にプレゼントしてみてはいかがですか?
こんな小さな簡単なものでも喜ばれると思いますよ。
ここまでお読み頂いてありがとうございました。
これからも、あなたにとって有用な情報を発信していきます。
それではDIYライフを!!
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