【レザークラフト】端革チャレンジseason1(#4) ー 裏ワザありのネームホルダー

レザークラフト

こんにちは、なんでも自分でやりたがり。
なおぴーです。

今回はレザークラフトのお話。

端革チャレンジ第4作目を始めていきます。

そろそろ端革の残りが気になってきました。

今回選んだ作品は「ネームホルダー」です。

私がレザークラフトを始めるきっかけとなった作品です。

当時、市販のホルダーはハードプラのホルダーだったりソフトビニールのホルダーが多かったです。

合皮の物もありましたが、色がね・・・

ということで『自分好みの形・サイズで作ってしまおう!』と始めたのが最初です。

今まで使ってきたネームホルダーは2世代。

2つ目の物もかなり良い感じの味が出てきましたが、それと同時にほころびも出てきました。

(革がダメになったわけではなく、プラの窓が剥がれてきてしまったのです。

せっかく革があるので作り直しましょう。

season1の端革はコレ。

この端革、価格なんと300円。

そして、ざっくり測ると5ds程度ありました。

デシ単価60円の革です。

1作目の作品は「携帯用靴べら

【レザークラフト】端革チャレンジseason1(#1)

2作目の作品は「コインケース

【レザークラフト】端革チャレンジseason1(#2)

3作目の作品は「ジャックナイフキーケース

【レザークラフト】端革チャレンジseason1(#3)

そして、素材消費後の革がコチラ。

端革のサイズ的に採れるのは今が最後のチャンスとなりそうです。

それでは製作していきましょう!

製作過程

今回の作品は過去作のリバイバルなので型紙はすでにあります。

型紙紹介

基本形は写真のような表革と裏革の2枚となります。

ただ、今回は「裏ワザあり」のネームホルダーなので

この型紙以外にも少しパーツを準備します。

素材準備(革の切り出し)

型紙を革に当ててけがいていきます。

ストラップを通す穴を切る際は、写真の様にポンチで穴を2カ所あけてからナイフで直線を切ると良いです。

一発でスリットがあけられるポンチなんかも売っていますが・・・
それだけのためにねぇ。(大量生産なら欲しくなりますね。)

これでパーツは全部切り出しました。

中央にある細いのは、少し見誤ったので別の形で切り直します。

床面処理

全ての素材を切り出したので縫い合わせる前に床面を処理していきます。

使用するのは以下の通り。

CMC、ガラス板

(CMCはトコノールと違い、粉で販売しています。自分で好みの粘土に調整できる上に非常に安上がり・・・ただし、作ってから使えるまでに1日程度要します)

床面にCMCを塗ってガラス板で擦るだけです。

コバ処理

このタイミングで、縫い合わせてからでは処理が難しい窓枠部分と短冊の1辺は処理してしまいます。

まずは窓枠部から。

ヘリおとしを使って、表裏ともにエッジを落とします。

「刃の進みが悪いな」とか「切れ味落ちた?」とか感じたら

刃を研いであげましょう。

協進エルのヘリおとしには写真の様な棒とヤスリが付属してきます。

今回は窓枠部に飾り念を入れたいと思います。

写真右に写っている「フチ捻」をアルコールランプ等で熱して

革のフチに当てることで、熱により締まります。

フチ捻を当てる前に、ロウを擦り込んでおきます。

これにより熱で溶けたロウが革に染み込んでいきます。

これを磨くことで艶もでます。

続いて、短冊パーツの1辺も処理していきます。

これで、事前のコバ処理は終了です。

窓の貼り付け

縫い合わせる前に済ます工程があと一つあります。

窓の貼り付けです。

窓の材料は100均で調達します。

「カードケース」です。

サイズ的にはB8がちょうど良いです。

これは2枚合わせの硬質ビニールの間にカードを入れるケースなので

1つから2枚の材料が採れます。

これを窓枠に対して全周5mm程度大きめにカットしてあげます。

そして、表材の窓枠部に接着剤を使用して貼り付けます。

貼り付ける材料によって相性があるので、接着剤はホームセンターなどで用途を確認しながら選びましょう。

事前工程はこれで終わりました。

縫い合わせ(手縫いの工程)

それでは縫い合わせていきましょう。

基本的には同じ大きさの長方形を縫うだけなのでそれほど難しいことはありません。

ですが、何度も言う様に「裏ワザあり」のネームホルダーなので

そのパーツの位置だけ気をつけてあげましょう。

上辺を除く3辺を縫いますので、表裏ともに3辺の床面をヤスリで荒らしてゴムのりを塗ります。

そして、短冊パーツを同様に上を除く3辺にゴムのりを塗って、本体下辺へ貼り付けます。

革の切り出しで紹介した細いパーツは両サイドを少し太らせて作り直しました。

コイツをちょうどカード一枚分くらいの高さへ貼り付けます。

全てのパーツを貼り合わせたら、縫い穴をあけていきます。

今回は細いパーツもあるので、ピッチを細かく調整できる様に

デバイダーを使用して目打ちしていきます。

目打ちをしたら、いつも通り菱ギリを使って穴をあけていきます。

四隅の穴は丸ギリであけてみました。

では、縫い上がりを見てみましょう。

手縫い(平縫い)についての詳しい記事はコチラから確認できます。

保存版!【レザークラフト】初めてでも丸わかり!これであなたも手縫いマスター(平縫い編)

仕上げ

毎日使う物なので、仕上げも気合を入れてやっていきます。

まず、縫い合わせによりコバのズレが気になったので

はみ出した部分を揃えていきます。

そして、最後のコバ磨きですが

普段ならば、ヘリ落としで丸めて磨くのですが

今回はパキッと角の出る仕上げとしたかったのでそのまま磨いていきます。

コバ処理について詳しくはコチラで説明していますので

ぜひご覧ください。

【レザークラフト】こんなにも印象が変わる!コバ磨きのテクニック

これで、ネームホルダーの完成です。

仕上がりはコチラ!

シンプル・イズ・ザ・ベスト!!

何が「裏ワザあり」かというと

裏の短冊と帯の部分にカードを挟めます。

裏にカード型のカレンダーを入れておくと

ひっくり返すだけで、カレンダーが見えるので

予定の組み立てが容易になります。

カレンダー以外にも、例えば

  • 家族の写真を入れておいてちょっとひと時リフレッシュ
  • とっさの一言英会話を入れておいて電話対応
  • 他社へ訪問した際のビジターカード入れ

いろいろな使い方ができると思います。

端革チャレンジ シーズン1を通して

製作後の端革の残りは・・・

右上の四角がくり抜いた窓の部分なので、おおよその大きさはわかると思います。

小物を作るかもしれませんが、ひとまずこれにてシーズン1を終わりたいと思います。

ここまでお読み頂いてありがとうございました。

これからも、あなたにとって有用な情報を発信していきます。

それでは、良いDIYライフを!!

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